egs5のお遊び日記

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egs5を使う上で役立ちそうなことを紹介しています!

egs5の線源形状の変化(等方線源編)

 

本記事の紹介

本記事は、放射線輸送計算コードegs5の公式より配布されている『ucnaicgv』のシミュレーションにおいて、線源の形状を変化させ、デフォルトのペンシルビームから等方線源(全方向(4π)に同一の確率で放射線を出す線源)にする方法を紹介します。(egs5公式はこちら

手順

ucnaicgv.fのSTEP8のdo文内のSelect incident angleの下に

        call randomset(rnnow)
        win = 2.0*rnnow-1.0
        call randomset(rnnow)
        phai = PI*(2.0*rnnow-1.0)
        uin = dsqrt(1.0-win*win)*cos(phai)
        vin = dsqrt(1.0-win*win)*sin(phai)

と入力します。call randomset(rnnow)はrnnowに0~1の値をランダムで格納するための呼び出しです。

f:id:denkigakusei:20220108040229p:plain

次にSTEP1に上記で使用したphaiという変数を定義するために、zi0のあとに

,phai

と入力します。

f:id:denkigakusei:20220108041244p:plain

実行結果(CGVIEWの表示:maxpict=200)

等方線源になっていることがわかります。

見やすいようにmaxpictを50から200に変更しています。

f:id:denkigakusei:20220108041821p:plain

 

f:id:denkigakusei:20220108041844p:plain