egs5の線源形状の変化(放射状線源編)
本記事の紹介
本記事は、放射線輸送計算コードegs5の公式より配布されている『ucnaicgv』のシミュレーションにおいて、線源の形状を変化させ、デフォルトのペンシルビームから放射状線源にする方法を紹介します。(egs5公式はこちら)
手順
ucnaicgv.fのSTEP8のdo文内のSelect incident angleの下に
win =cos(30*PI/180)
call randomset(rnnow)
win = win+rnnow*(1.0-win)
call randomset(rnnow)
phai = PI*(2.0*rnnow-1.0)
uin = dsqrt(1.0-win*win)*cos(phai)
vin = dsqrt(1.0-win*win)*sin(phai)
と入力します。call randomset(rnnow)はrnnowに0~1の値をランダムで格納するための呼び出しです。
最初の行の30は中心軸からの角度で、任意で変更することができます。180にすれば等方線源になります。
次にSTEP1に上記で使用したphaiという変数を定義するために、zi0のあとに
,phai
と入力します。
実行結果1(CGVIEWの表示:maxpict=200、30°)
放射状線源になっていることがわかります。
見やすいようにmaxpictを50から200に変更しています。
実行結果2(CGVIEWの表示:maxpict=200、60°)